WEB制作のポイント
WEB PRODUCTION POINTS
UI/UX設計
UI/UX設計のポイント
UI/UX
POINT
1
UI/UXを理解する
UIとは
UI(User Interface)とは、ユーザーの見やすさ・使い勝手の良さを意味する言葉で、WEBサイトやアプリでの直感的な操作性を評価する指標と言えます。UIが優れたサイトやアプリはユーザーにとって「使いやすいサイト」と言えるため、ユーザーの離脱率が少なく、SEO的な評価も向上する傾向にあります。
UIの評価基準例
・画像の見やすさやテーマとの一致
・操作ボタンの視認性
・フォントの可読性
・サイトの表示速度
UXとは
UX(User Experience)とは、ユーザーがサイトやアプリを利用することを通じて得られるすべての体験を意味します。直接の操作性に関わるUIはもちろん、商品購入のサポートやアフターフォローなど、ユーザーの満足度を左右するサービス面も、UXの評価基準の一部と言えます。
UXの評価基準例
- ・UIの質
- ・サイト利用の期待値や利用後の満足度
UIとUXの違い
UIはWEBサイトやアプリの「設計品質」を指しますが、UXはサービスの「利用品質」を意味し、サービスの体験を通じた心理的満足度も含んでいます。また、UIが「利用時の設計品質」を主眼とするのに対し、UXは「利用前後の利用品質」を含み、体験の初めから終わりまでを評価します。UIはUXの一部であり、良質な利用体験に大きく影響するため、良質なUXには良質なUIが必要不可欠です。
POINT
2
「ペルソナとゴール」からUXを考える
UX設計ではまず、「どんなターゲットに」「何を感じてほしいのか」を明確にし、その目的から必要なデザインや機能を逆算します。下記を参考に、ターゲットユーザーを具体化したペルソナとゴールの設定を行いましょう。
1 | ペルソナの設定 | はじめに、サービスの理想的なユーザー像「ペルソナ」を設定し、チームで共有しましょう。年齢、性別、職業、家族構成、悩みなど、ペルソナの生活を詳細にイメージすることで、「どんな機能を求めているか」「どんなデザインを好むか」が明確になり、良質なUXにつながります。 |
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2 | ゴールの明確化 | UXの設計は、ペルソナに「どのようなアクションを起こしてもらうか」、「どんな感情を抱いてもらうか」を明確にすることから始まります。「働く母親がすきま時間で宅配食材を注文でき、利便性を感じられる」ことをゴールとする場合、「すきま時間で手早く商品を探せる機能」や「配達時間を指定できる機能」などを付加しましょう。 |
POINT
3
ユーザーの「体験価値」を高める
UXの質を向上させることは、WEBサイトやアプリを通じて得られる「体験価値」を高めることとイコールです。下記のポイントを押さえ、UX向上をはかりましょう。
1.ターゲットのニーズを満たす
ターゲットユーザーが求める結果や欲しい情報を把握し、適切に応えることは、UX設計の基本です。「ニーズが満たされる体験」を提供することで、ユーザーにとっての有用性を確保しましょう。
2.信頼度を向上させる
ユーザーがサービスを信頼できるかどうかは、UXの質を大きく左右します。情報の根拠となるソースを正しく提示し、ユーザーが「信頼して情報を得られる体験」を提供しましょう。
3.好感が持てるデザインを意識する
「デザインが自分向き」「見た目が好み」といった印象を持つことも、ユーザーが価値を感じる体験のひとつと言えます。機能面だけでなく、ターゲットユーザーに好まれるデザインを熟考することも大切です。
4.操作面のストレスを取り除く
エラーや動作の遅さ、複雑な操作やユーザーが想定できない挙動は「ストレス体験」としてユーザーの記憶に刻まれます。ユーザーが目的とする行動に素早く、シンプルにたどり着けるよう、ユーザーの視点に立ってテストを繰り返し、操作面でのストレスを取り除きましょう。
5.「わかりにくさ」を排除する
機能や情報の多さがユーザーにとって、価値のある体験をもたらすとは限りません。欲しい機能がわかりにくく、情報への導線が複雑になることで、WEBサイトやアプリの体験価値は低下してしまうでしょう。「わかりにくさ」を徹底的に排除し、「素早く目的を達成できる体験」を提供しましょう。
POINT
4
「考えさせない」UIを意識する
優れたUI設計のポイントは、「スムーズな目的達成」にあります。ターゲットであるユーザーがWEBサイトやアプリ内で迷わずにアクションを起こせるよう、考えさせず、直感的に行動させるためのいくつかのポイントを知っておきましょう。
1 | ユーザーがイメージしやすい挙動 | ・クリックできることを明確にする ・クリック後に起こることを明確にする |
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2 | シンプルに整理された情報 | ・どこにどんな情報があるのかを明確にする ・ユーザーがサイトのどこにいるのかを明確にする |
3 | 直感的に伝わるワード選定 | ・適切なカテゴリーネーム ・説明文など、テキストのシンプル化 |
4 | 年齢層に合わせたデザイン | ・フォントのサイズや視認性への配慮 ・ボタンの大きさの適正化 |
5 | 迷わない導線設計 | ・1アクションで他のページに移動できるデザイン ・購入ボタン位置の適正化 |
POINT
5
ユーザーテストを行う
ユーザーテストとは、WEBサイトやアプリが「想定するターゲットの課題解決に貢献し、必要とされるのか」を見極めるテストのこと。一般的には実際にプロダクトを利用してもらいたい仮想ユーザーにインタビューを行い、会話やワークを通してプロダクトを評価してもらう方法が取られます。
ユーザーテストを行うことは、仮説段階のぺルソナやコンセプトを検証し、課題を洗い出すことができ、UI/UXの向上につながります。
ユーザーテストで準備するもの
・ペルソナとゴールを共有できる資料
・ユーザー仮説から想定したインタビューシート
・仮想ユーザーが利用シーンをイメージできるコンセプト資料
POINT
6
ユーザービリティテストを行う
ユーザービリティテストはその名の通り、ユーザービリティ、「プロダクトの使いやすさ」をチェックするテストです。ユーザーテストではユーザーへのインタビューで課題を洗い出しますが、ユーザービリティテストでは、ユーザーにプロダクトを操作してもらい使用感や改善点をヒアリングします。そのため、テストの際はできるだけ実装に近プロトタイプやプロダクトを用意し、実際のコンテンツを入れて限りなく本番に近いユーザー体験を用意することが重要です。
ユーザービリティテストで準備するもの
・実際のコンテンツを入れた、実装に近いプロトタイプやプロダクト
POINT
7
サービスの分析・改善を繰り返す
UI/UXの優れたサービスはブランド価値の向上にもつながるため、時代の変化やユーザーのニーズに応じて常にブラッシュアップさせていくことが重要です。「一度完成させたら終わり」ではなく、先に紹介したテストやSNS・アプリサイトでの口コミや問い合わせなどからユーザーの声を収集し、分析・改善を繰り返しましょう。また、改善後は効果検証を行うことで、UI/UXのさらなる向上に役立てましょう。